狼様の愛のカタチ理論【番外編】
「あのね…っ」
身体がだんだんと熱を帯びて、真っ赤になりそうな顔を必死に抑えながらゆっくりと口を開く
な、なんか…いざ目の前にするとやっぱり緊張しちゃって
布団を持ち上げて口元を隠しながら、私は口を開いた
「…欲しい…の」
「は?」
「こ…が」
「こ?なんだ、ハッキリと言え」
だ、だから……
「そろそろ…子供が欲しい…な…って」
あ…私ってば!
顔が一気に真っ赤になると扇李は目を見開き私から視線を反らす
「何を言うかと思えば」
「だ、だって…」
「…それは、いつか必ずと約束しただろう?そんなに待てないのか?」
「待てない…と、言うか…」
少し、不安になっただけ…と呟くと扇李がいつものようにゴツンと額を合わせ、苦笑いを浮かべる
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