狼様の愛のカタチ理論【番外編】
「なんか、そんな事を言われたら…私も子供はいいやって思って来ちゃった…」
「……」
扇李が言う…暫くは二人でいたい、そんな気持ちがなんとなく分かった気がして
ギューと扇李に抱きつけば、"うっ"と唸るような声がする
「おい…あまり抱きつくな」
「え?どうして?」
扇李の気持ちも分かったし、なんか扇李に触れたい気分なのに…
「どうしてじゃない、大変なんだ」
「大変?」
何が、大変?意味の分からない言葉にそう言うと扇李はあからさまに私から少し離れる
「とにかく、今はダメだ…近寄るな」
そんな…いつも抱きしめながら寝るのに?なんで今はダメなの?
そんなの……
「嫌だ…扇李がいないと寂しいのっ」
彼に近寄り、大胆にも擦り寄ると扇李は諦めたようにため息をはきながら私をそっと抱きしめる
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