狼様の愛のカタチ理論【番外編】





「はぁ…本当にいつやむんだろうな」


外に出ると、緑色の草は水で濡れていてそれと同じように地面も濡れて所々は水溜まりが出来てる


空を見上げても灰色で降りやみそうにはない


早く扇李との約束…実現したいのにな…


「雨のバカ…」


天界のための雨だとは分かっているけど


いくらなんでも長い時間ふりすぎて、最近は少し恨んでしまうくらい



「…」

なんて、雨を見るたびにそんな事を考えても仕方がないよね…


「それより、早く扇李の所に行かなくちゃ…」


傘を開き雨に濡れないように資料を抱えて歩きだすと、向かいの建物の入り口にある姿が目に写った




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