狼様の愛のカタチ理論【番外編】
そんな彼の視線を合わせたくなくて…顔を反らせば両手をあげながら呟く
「俺じゃあ、嫌みたい」
「そんなことはありません。照れてるだけです」
「…照れてる?」
「そうです。人間ですが…きっと役に立ちますよ」
「役に立つって、扇李の界では花嫁を道具だと思ってるのか?」
「そ、そうではないですが…」
言葉を濁しながら彼らは気まずそうにわたしをみる
「正直、我々は扇李にはもっといい花嫁がいると思っています」
「そうです。人間と言うことも賛成出来ませんのに…扇李は花嫁を寵愛してない、そんな状況は許されることではありません。」
「まぁ、そうだな…それはどんな理由があっても…ね?」
私の顔を覗きこみ、意味深に囁く
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