嘘つきな彼女は、今日も嘘をつく。

「あっらら。由衣ちゃん、言っちゃったねえ」

あーうざい。

席に戻れば戻るで、良介がニヤニヤしながら待ち構えてるし…。



「ラーメン要らねえ。食っといて」

「…はっ?…て、ちょっ由衣?!」



味噌ラーメンを見捨てて、俺は食堂を後にした。

居られるわけがない。

あの化粧品ねだり女にガン飛ばされて、左にはニヤニヤ笑ってる良介が居る食堂なんて。


今までで一番居心地が悪いと思った。

まぁ、一喝したことで少し気持ち的にはスッキリしたんだけど。

でも古田はお嬢様だしポカン状態だったから、何がなんだか分かってないんだろうな。


化粧品ねだり女も、すぐ古田にフォローしてそうだし。


『あの男意味わかんないよね〜!?まじうっざい。由乃、信じてないよね?ねっ?』


みたいな?
まぁ、ありえるな。


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