嘘つきな彼女は、今日も嘘をつく。

気づけば裏庭。

どんだけ引きずられたんだよ。っていう感想はスルーでいこう。


「げほっ……なんだよ」


イラつきながら顔をあげた俺は、目の前に立ってる奴を見て目を見開いた。


あの化粧品ねだり女?
違う違う。

じゃあ良介か?
いや、なんでだよ。


「……なんで」


正解は、ぷぅっと頬を膨らましてる古田由乃だった。

いやいや、まじで。まじかよ?



効果音がズズンっと付きそうな勢いで、古田が俺の目の前に顔を寄せた。

…こう見ると綺麗な顔をしている。

お嬢様だからなのか、一度も染められてないであろう黒髪に、小さな顔。

身長は想像より意外と大きく感じた。だけど160㎝くらいだ。

いやいや…。今は古田の顔の感想じゃなくて。ていうか、なんで頬を膨らましてるんだ?


「……名前は?」

「は?」


そしていつも耳にする声より、はるかに低かった。


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