嘘つきな彼女は、今日も嘘をつく。
「死ねクソ」
そう言った。
……俺の耳がたしかなら、そう言ったんだ。
古田は俺を物凄い形相で睨み、言葉を続ける。
「よくもあんな要らない言葉を…。いい迷惑よ。偽善者ぶるな」
待て待て待て…。
何がどうなって、俺は古田にこんなにも酷い言葉を言われてる?
「どういうことだよ?」
俺は少しイラつきながら、古田の手を胸ぐらから剥がしとった。
てか偽善者ぶるなって…。
別に誰も偽善者ぶってなんか無いし…。
「わざわざ食堂で金蔓だ…なんて言いやがって。ふざけるな。」
俺の胸ぐらを離した古田は一歩下がって、そう言った。
…あのことか…。
理解した俺は、まだ言葉を続けようとしてる古田を遮って抗議した。
「ふざけてなんかねーよ。本当の事を言ったまでだろ?忠告してやったんじゃねぇか」
なのになんで俺が…。
「分かってるわよ!私が金蔓ってことくらい!」
「……」
………あ?
古田は体を震わせながら、たしかに……そう言った。