嘘つきな彼女は、今日も嘘をつく。
「じゃあお前、なんなの?」
全部が嘘なら、古田は何なんだ?
まさか…
「古田って名前も嘘?まさか…年齢とか、性別まで…っ」
男だ。とか言い出さないよな!?
実は成人してます。とか言い出さないよな!?
「…あんた馬鹿?」
「…あ…?」
「そんなわけないじゃん。人柄と家柄が嘘なの。まさか、私が男に見えるって言うの?」
……人柄と家柄。
まぁ、そりゃそうか。
性格がお嬢様から、生意気な娘に変わってるけど、男には見えない。年齢だって嘘ついてたら高校に居れないしな…。
この調子じゃ、家柄もどうやら嘘っぽいし。
「ただの大嘘つきって事か…」
世間知らずのお嬢様なんかじゃない。
ただの大嘘つきみたいだ。
俺はガッカリして溜め息をついた。
……いや、ガッカリてなんだ。
ガッカリはしてないかな。
そんな俺を、上目遣いで見つめる古田。
「…な、なんだよ。」
「好きで嘘ついてるわけじゃないもんっ。仕方なくよ。大嘘つきなんて言わないでくれる?」
ツンとして、偉そうに腕を組ながら言ってるけど……。
「ただの言い訳にしか聞こえないんだけど」