嘘つきな彼女は、今日も嘘をつく。
「へぇ、あっそ」
俺は足を止めて、もう一度古田の方をみた。
嫌われたくなかったから、嘘をついた…、か。
「ばかじゃねーの?」
今まで古田がバカな事は知っていた。
けど、今日でかなりの最悪なバカだって新たに知った。
「なっ!バカって誰のことよっ」
ムキになって反抗する古田。
それさえもバカに見える。
「古田しかいないだろ。バカでアホで汚ぇよ」
それを聞いた古田の顔は今まで以上に真っ赤になった。
お?
言い過ぎたかな?
まさか今度は大声で怒鳴ってくるんじゃ…
「っ!___……っ」
大きく口を開いた古田はまさに俺の予想通り大声を出そうとした。
だがちょうど、他の生徒が俺たちの横を通ったため、
古田の口は悔しそうに静かに閉ざされた。
