雨宿り
「まぁ、強いて言えば」
「うん」
「ちょっとちょっと」
「えっ?」
内緒話する時のように俺の耳に
「渉の事が…好きすぎるんが悩みかなぁ」
お、俺、 今…真っ赤や。
美桜を見ると
「フフフ」
俺と同じように赤くなりながら笑ってる。
「美桜」
「うん?」
「それが悩みか?」
「まぁな」
俺も美桜の耳元で
「俺もそれ悩んでるねん。お前が好きすぎて」
美桜は、これ以上 赤くなれないいうくらい赤なった。
ほんまやで。
お前もそうかも知らんけど…
俺…
お前が好き過ぎて…
結構、苦しいんやで。
お前は分かってくれてるんやろかな。
こんな俺の気持ち…
いつか気付いてくれるかな。
なぁ、美桜…