雨宿り
「お二人さん」
へっ?
「もう、ええか?」
薔子さんの声に慌てて離れる。
薔子さん、桃香さん、江上先生はニヤニヤして俺らを見てる。
「美桜…ごめんな」
桃香さん?
「あれ、嘘やし」
「えっ?」
美桜が驚いて桃香さんを見てる。
「まぁ、私ら三人の二人を仲直りさす為の作戦やねん」
「作戦?」
「うん。名付けて『美桜にヤキモチ妬かせて仲直りさせよう作戦』」
「ハハハ…桃ちゃん、そのままや」
「あっ、そうか」
三人が笑いだし…釣られて俺らも笑い出した。
「大姉、小姉、江上先生ありがとう」
「あ、ありがとうございました」
俺ら二人、深々お辞儀。
「ハハハ…もうええて。さ、食べよ」
「うん『はい』」
改めて乾杯して食べ始める。
さっきまでとは違い賑やかに楽しく。
――
―
食事を終えて
「渉君、美桜を送ったってな」
「えっ、大姉?」
「10時迄には帰っといでや」
桃香さんがウインク。
「分かりました。10時迄には送り届けます」
俺ら二人、先に店を出て…