雨宿り
「それより、25日は家に来るからええけど…あんたら初めてのクリスマス二人で過ごさへんのん?」
ドキッ!
顔が赤なった。
「に、24日に…あ、会う」
「ふ~ん」
小姉…ニンマリ!
「これ、一足早い二人へのクリスマスプレゼント…私と薔子姉から」
えっ?クリスマスプレゼントって…
「開けてみ」
「う、うん」
渡された封筒を開ける。
わぁ~
「小姉、これ」
「24日に行って来」
USJの入場券。
「一日ゆっくり遊んでき。クリスマ スイヴやしロマンチックやろ」
「ありがとう。あのクリスマスツリー 渉に見せたかってん」
「去年、あんた行って喜んでたし、ク リスマスデートにはピッタリやろ」
「うん。 小姉~」
小姉に抱き着いた。
「ハハハ…その替わりお土産買って来てや」
「うん。一杯買って来るわ。 小姉…大好き」
「ハハハ…美桜、あんた変わったな」
へっ?
「前みたいに、自分を隠さへんやん。 はっきり喋るようになったし自分を暗いとか可愛いないとかネガティブな事を言わへんようになった」
「可愛いはないで。そやけど渉と約束さされてん」
「?」
「自分を暗いとか愛想ないとか絶対言うたらあかんて。お前は暗ないって」