ロシアンルーレットⅢ【アクションコメディー】
谷口さんは、冷ややかに目を細め、右手の平を俺に向かって差し出した。


「21円」

ボソリと言う。



俺が貰った煙草一本分の代金請求かよ! 頑として、俺には何も話す気はないらしい。



「金、持ってねぇし」

言って、その右手をペシリと叩き落としてやった。



ああ、腹立つ。

悶々するし、チキショー。



谷口さんは、そんな俺を見てヘラリと笑うと、

「捨て駒なんか、二人も三人も用意できるかよ。あれは、一発勝負だったと俺は見てる」

と、また自信満々に言い張る。


『見てる』だけだろうがよー? 確信じゃねーんだろ?



もういいや、この人には何言っても無駄だし。



後でチワワくんに聞こう。




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