ロシアンルーレットⅢ【アクションコメディー】
俺は車の屋根から、そいつの上へ自ら落ちた。


また大袈裟に呻き声を漏らすので、自分の足元に視線をやれば、俺の左足がヤツの右腕を踏み潰していた。


あらら。

こりゃ痛いだろうな、でもまぁいいか。



ノズルを給油口から引っこ抜き、レバーを握ってそいつの汚い顔を綺麗に洗い流してやった。


男はゲホッゲホッと、苦しそうに咽る。

そんなのはお構いなしで、着ているトラックジャケットのサイドポケットから煙草を取り出し、男の口にそれを一本差し込んだ。



この可哀想な男に、マイ煙草を恵んでやることにした親切な俺。



皆人くんの半分は優しさでできています。


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