ロシアンルーレットⅢ【アクションコメディー】
「どうしたの? 今日はもうあがっていいって乃亜ちゃんに言ったんだけど?」


言いながら、理沙は俺が手にしている店の車のキーを目に留めると、


「ああ、車ね。鍵、その辺に置いといて」


素っ気なく言い放ち、再び雑誌に視線を落とした。



理沙は、何も知らないんだろうか、自分が所属している組織に今、何が起こっているか。



「乃亜のこと、しばらく頼めねぇかな」

唐突に切りだしてやると、理沙は視線を上げて再び俺を見た。
そうして不思議そうに、首をかしげた。



「どういうこと? 何かあったの?」


やっぱ知らないのか。


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