赤い下着の主
玉置は一瞬きょとんとした表情を見せた後、ハハッと不敵に笑った。
「ご忠告ありがとう」
だけど再び階段の方に足を進め、
「スカートの中を見られるような降り方はしないから、安心して」
と、クールに去って行った。
噂通りのクールビューティー。
他の若い女教師とは違って、寸分の隙もない。
凛とした後姿を見送った頃には、優の手は汗と6月の湿気でしっとりとしていた。
これが二人の始まりである。
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