赤い下着の主

 自宅の最寄り駅から出ると、辺りはもう真っ暗。

 自宅へ向かいながら以前玉置に会った本屋を気にしながら通過する。

 しかし玉置の姿は確認できず、ふと寂しい気持ちになる。

 先生、今日は何やってたんだろう。

 彼氏とかいるんだろうか。

 いや、いるよなー。

 一人や二人。

 だってあの顔だもんなー。

 男のほうが放っておかないはず。

 あの玉置に言い寄る男がいるとすれば、きっとレベルも高いだろう。

 自分に自信でもない限り、本気で落としにかかろうなどとは思えるはずがない。

 ましてや10歳も年下の俺なんて……。

「梶原、くん?」

< 131 / 350 >

この作品をシェア

pagetop