赤い下着の主

 別に嫌なわけじゃない。

 むしろ心が温まる。

「そういえば、先生って前はどこの学校にいたの?」

「この学校が初めてよ。以前は違う仕事をしてたから」

「えっ? そうなの?」

「そうよ。私、新人教師なの」

 梶原は今日も幼い顔で笑っている。

 この笑顔を、また明日も見れるだろうか。

「へー、意外。そんな風に見えない」

「どういう意味よ?」

「落ち着いてるっていうか、慣れてそう」

 慣れてなんかいるもんか。

 ただ、ちゃんと仕事がしたいだけ。

 彼とこんな関係になっている時点でちゃんとできているとは言えないが。

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