赤い下着の主

 すると玉置はクスクスと笑いだした。

「な、なんすか」

「あはは、ごめんごめん。この間、宮川先生が、私の授業でみんなが寝ちゃうって言ってたから」

 宮川とは優のクラスで古典を担当している宮川チカコのことだ。

「だって眠いんだもん。チカコちゃんの声、子守唄みたいで」

「チカコちゃんって呼んでるの?」

「直接は呼びませんけど、男子生徒の間では」

「ふーん」

「先生だって、ミナミちゃんって呼ばれてるじゃないですか」

 俺は呼んだことないけどね。

「ええっ? そうなの?」



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