赤い下着の主

 高澤は

「まあ、座れ」

 と言って優を適当な席に座らせた。

 教室の外では昼休みにはしゃぐ生徒の声が聞こえている。

 彼は優が座ったのを確認して、教師らしく壇上の教卓前に立った。

 高澤の授業も受けたことはない。

 彼は授業よりは少し小さめの声で話し始めた。

「初めに気付いたのは、玉置先生とお前がごく近所に住んでいることだった」

 ここまでは、想定内。

 名簿などに住所が記載されているとしたら、誰かが気付いてもおかしくないと思っていた。

 優は黙って続きを聞く。

< 233 / 350 >

この作品をシェア

pagetop