赤い下着の主
だから、梶原が
「高澤先生に、俺達のことがバレました」
なんて言い出した時は、頭が真っ白になった。
何かあったら梶原を守るつもりでいたし、自分の存在が彼の立場が危ぶむのなら教師なんて辞めてもいいとさえ思っていた。
自分の仕事は他に探せばいい。
だけど梶原の学び舎はここしかないのだから。
バレるようなことがあっても、彼を守る自信があった。
なのに、美奈実は全く何もできなかった。
ましてや高澤が梶原とのことに勘付いていることにさえ気付くことができなかった。
梶原の言う「罠」がどんなものであったかはわからないが、彼はきっと彼なりに上手く振舞ったはず。
しかし、軍配は高澤の方に上がった。