赤い下着の主

 精神衛生上良くないのはお前の方だ。

 目の前にいるのが嬉しくて、だけど触れてこないのが寂しくて。

 ドキドキするしキュンキュンするし、イライラするしモヤモヤする。

「紅茶入れるね」

「やった! 俺、甘いのが好き」

「コーヒーはブラックなのに?」

「紅茶は甘いのがいいの」

「はいはい」

 美奈実はキッチンに立ち、ケトルに水を入れて火にかける。

 紅茶のティーパックをカップに入れて砂糖を棚から取り出すと、後ろの方で気配がした。

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