僕の大切な人






「車は、決定事項だから諦めろ」

「うん」

「行きたくないのか」

「そういう訳じゃないんだ」

「じゃどういう訳なんだ」

「僕が持って行ってる所のお店は
庶民的な所でお店も広くないし
お店に行くまでの道幅も広くない」

「それで」

「車でお店まで行くっていうのが」

「蓮が言わんとする事は分かった
でもな、母さんは如月家直系である
父さんの妻って立場だから大変なんだ」

「そうなんだ」
僕にはいまいち分かんないけど

「如月家に縁があるってだけで
いろいろウザい事が多々ある
それが直系となるとウザさ倍増
それらの事から身を守るためには
煩わしいと思っても気にしない事だ」

「…うん」

「俺に惚れられた時点で諦めろ」

「うん」


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