僕の大切な人





「…彼に桐嶋 蓮君に会いに行ったわ、
そして…話したわ
拓海がどういう家の人間か
彼、すごく驚いてたわよ
拓海さんは、真剣にお付き合いしてると
言っているけれど、本当なのかしら
大切な彼に、何も言ってないじゃない
拓海さんが、人生のパートナーに
選んだ人だとおっしゃるのなら
言うべき事ではないのかしら
自分の家がどういうところで、
数年後に副社長の仕事に就くこと
何も彼には、おっしゃらなかった」

「・・・」

「おっしゃらなかったのは
彼が自分の前からいなくなるのが
怖いのかもしれませんけれど
それは…
問題を先延ばしにしているだけよ
拓海が彼に告白をする時に言わないと
彼は、拓海さんとお付き合いする事を
決めた時にある程度の覚悟はしてたと思います
如月家の事もその時におっしゃっていれば
相当な覚悟をして、お返事をなさったと思うのよ」

「・・・」

「今は、そんな事はいいんですよ
とにかく、反対よ男性とお付き合いなんて
絶対に、認められないわ」

「私も反対だ」

「俺も反対」


認めては貰えないと分かってても
面と向かって言われるとキツイな…
「そうか…」


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