衝き破れ！演劇部2011

どうなってんのかしらね？あの男がまさか生きてたなんて！
｢なあ杏香、電話の向こうでしか知らんかったんだがよ、アイツ死んだんじゃあねぇのか？｣
｢いや確かに死んだはずよ！アタシが殺ったんだから！｣
｢そーですわ。ウチらちゃあんと杏香がヤツに念入りにオラオラしたんを見たんやから間違いない！｣
｢そりゃあそうだがよ、じゃあヤツは何者？生き返ったとかじゃあねぇだろぉな？｣
そんなのわかる訳ないでしょ！とにかくなぜゆえ？なんだから！
｢まったく、おぬしら取り乱しすぎじゃわい。死んだはずの男がまた出たのなら、また地獄へ送り返せばよかろうなのじゃあ！｣
ドーン
た、確かに！
｢どうもヤツはワシが地獄へ送りかえさにゃああるめぇ、新聖帝体制でバタバタな今！攻め時じゃ！これより我々は全戦力を投入しアメノミシハラを攻め落とす！そして世界の真の秩序をやつらより奪還する！それがやつらの歪んだ理想を止める手段じゃからな！のうアントン、突破口を開く役目をお前の組織に任せたいのだがどうじゃろうか。｣
｢任せろオヤジ！ついでに清士郎！ツェッペリンのヤローから聞いたんだがよ、法王庁も戦闘体制に移行し国教会と組んでヨーロッパ本拠地を攻め落としてるとこだとよ！ついでにアメリカ！アメリカも北南米本部を攻略してるってよ。｣
どの陣営も新体制を好機に反抗作戦が展開されたんだ！
｢それだけじゃあねぇぜ！世界各地、日本各地水面下で起こっていたレジスタンス活動が勢いづいてきた！流れはこっちに有利だぜ！｣
そうかそうか、今世界は新しい明日への戦いへみんな走り出したんだね。こりゃあアタシらもさらに闘える！
｢おーし、レジスタンスがうまくいくかは突破口の開きっぷりに関わってんだろ！おーし！行こうぜやろうぜ！今日でこの戦いを終らせっぞ！｣
そうだ、今日で全てを終らせるんだ！
｢みんな！おじさんが言ったみたいに今日でカタをつけるんだ！でもみんなやれる？｣
｢なに今ごろ言うてんねん！今のウチらならバリバリイケるんは当たり前やろ！｣
｢そーそー、今の私らならバッチリオーケーだよ。｣
｢そうだ。我が隊はいつでも出れる。あとは藤林杏香、君たちが出撃命令を下すのを待つだけだ。｣
フッ
｢ま、それもそうよね！演劇部、発進！！｣