憧れの彼と恋する方法

「すいません」


5分くらい経過した時、沙羅ちゃんが戻ってきた。

なんだかその目には涙が微かに浮かんでいるように見えた。


「どうしたの?」


私がそう聞くと、我慢していたのか、沙羅ちゃんの目から涙が一気に溢れ出た。


「え?え、ちょっと…」


戸惑っている私達の前で、沙羅ちゃんが思いっ切り泣き出す。


「沙羅ちゃん何かあったの?」


竜司君が優しい口調でそう問い掛けると、沙羅ちゃんは一生懸命涙を堪えて頷いた。



「今…彼から電話で、私の仕事の事理解できなくてごめん…って」


「それってどういう意味?」


私は泣いている沙羅ちゃんの肩を優しく擦る。


「私の事…うっ…好きだから、これからも一緒にいたいっ…て」


震える声で沙羅ちゃんはそう言った。

< 205 / 244 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop