憧れの彼と恋する方法

だって、私…

違うんだもん。



「舞美が女優になれますようにとか、ヘアメイクアーティストになれますようにとか、竜司君に会えますようにとか、そんな事願ったわけじゃないんです」


真剣な眼差しでローズさんを見上げた。


「そう。だったら今のその状況も、あんたの願いを叶える為に必要な事なんだよ」



私の願いを叶える為に?



「自分の周りがどう変化してるとか、そんな事はどうでもいいんだ。
それよりも、この世界であんたが努力して願いを叶える事。
大事なのはそれだろ。
こんな所に来てる暇があったら、これからどうするか考えな」



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