眠り姫はひだまりで
うう。
「ご…ごめん…」
「いいよ。けど、ありがと。俺、色葉に嫌われたと思ってたから」
「きっ!?嫌いになるわけっ…な、い」
また大きな声が出そうになって、抑える。
やっぱり純くんは笑ってて、顔が熱くなった。
…きらいになるわけ、ないよ。
すきだよ………
私はむう、と頬を膨らませて、唇を尖らせた。
「…私の眠りは、邪魔しないでね」
「しないしない。俺も、あの教室で寝るの気に入ったから、行きたいだけ。気にせず寝て下さい」
はは、と純くんが笑う。