眠り姫はひだまりで


「センセーに押し付けられた。めんど〜」

なんて言って笑ってる姿に、私と美海ちゃんみたいなサバサバ女子以外が釘付け。

うう、うう、うわぁぁ…!

心の中で、隠しきれない歓喜が起こる。

たくさんの天使が舞い上がって、今日起きた偶然のすべてに感謝した。

バザー委員になってよかった!

先生に押し付けられてよかった!

寝坊して良かった!

やった、やった!


嬉しいよーーーっ!


ニヤニヤしてしまうのを必死に抑えながら、ちらちらと姿を盗み見る。

すると、向こうで男子としゃべっていた純くんがこっちを向いた。


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