あんなやつ大嫌い
「本当に紫音だ…」

小鳥は再会を確認するように、そして嬉しそうに紫音の後ろ姿を見つめた。

「「何しに来たのかな?」」

「さぁ?
…あっ、私帰るね!」

そう言うと、小鳥はカバンを持って走りだした。

「あっ、ヒロに声かけといてね!!」

自転車にまたがりながら叫ぶように言って、小鳥は颯爽と走り出した。

「「…置いていかれた。」」

美魅と璃里は寂しそうに呟いた。



「ただいま!
お母さん、紫音が帰ってきたよ!!」

全速力で帰宅した小鳥がリビングに飛び込むと、呑気にお茶を飲んでいた母が驚いてコップを落としかけた。

「突然なに!?
紫音くんなら、さっき挨拶に来てくれたわよ?
小鳥も会ったの?」

「うん♪
キッチン借りるね!?」

「良いけど、その前に着替えなさいよ!?」

キッチンに向かった小鳥は慌ててUターンすると、階段をかけ上がって自室に向かった。
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