あんなやつ大嫌い
改めて会場に入ると、相手チームも緊張していたんだという事が分かった。

今までは相手を見る余裕が無かったことを改めて感じた。

「今日の相手はパワープレーのチームだ。
エースのアタックはかなり重いから、ブロックとレシーブは気を引き締めて。
それからリベロの中西の負担が多くなるから、全員でフォローするように。」

試合直前のミーティングはコートに入れる12人しか聞けない。

それ以外の仲間は出入口近くから応援してくれている。

「それから相手は速効攻撃に弱い。
悠里、アタッカーをうまく利用して速効攻撃をしかけよう。」

「はい。
小鳥、ガンガン行くからついて来てよ?」

「分かってるって♪」

小鳥と悠里は力強く手を握った。

「あと、コートでしっかり声を出すように!
じゃあ暴れてこい!!」

駿の笑顔に送り出されて、レギュラーはコートに入った。

敵のギラギラした視線も今では可愛く見える。

「勝つよ!」

「「おう!」」

仲間と改めて目を見合わせると、全員が勝利を信じた目をしていた。
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