あんなやつ大嫌い
「紫音が車出してくれるって。
二人は付き添ってやって。」

駿の言葉に美魅と璃里は面倒そうに頷いて小鳥を見つめた。

「今面倒くさそうに見たでしょ!?」

小鳥がヒステリックに叫ぶと、美魅と璃里は笑顔で首を振った。

「「…車まで誰が運ぶの?」」

美魅と璃里は見つめあって首をかしげた。

「大丈夫、それくらい歩けるから。」

小鳥は大将から離れようと左足を床についたが、少しの振動で走った激痛に表情を歪めた。

「…ったく…」

大将は呆れながら言うと、小鳥の膝に腕を回して軽々持ち上げた。

「きゃあっ!!??」

急に浮いた体に対する驚きと、大将が自分を持ち上げている驚きとで小鳥の口からは思わず叫び声が出ていた。

「「キャー♪」」

二人の姿を見た部員達は興奮したように悲鳴を上げた。

「うるせーよ!!」

大将は必死で暴れる小鳥と、いつまでも騒いでいる部員たちに向かって怒鳴った。
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