あんなやつ大嫌い
「当たり前でしょ!?
2日でなんとかするから!
それにこの試合が最後だなんて思ってないし♪
でしょ?」

小鳥が笑顔で出したピースサインを、悠里はパチリと弾いてから苦笑いを浮かべた。

「で、一人で病院行くの?」

「…一人で行きたい…」

「…はぁ?」

一気に暗い表情になった小鳥に、悠里は不思議そうに首をかしげた。

その時突然体育館の扉が乱暴に開かれた。

「こら、扉は静かに開けなさい。」

「俺だって忙しいんだよ…」

困り顔の駿と、面倒臭そうな大将が体育館に入ってきた。

「だから紫音にお願いしたのに…」

小鳥がふて腐れて言うと、悠里はクスリと笑った。

「フラれちゃったの?」

「今日は教授と出掛けるからって…」

不機嫌そうな小鳥を余所に、悠里は可笑しそうに笑った。

「何笑ってんだ?」

大将が不思議そうに言うと、悠里は笑ったまま手を振って去っていった。

「なんだあいつ?」

「さあ?」

一瞬目が合ったが、小鳥と大将は気まずそうに目を反らした。
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