あんなやつ大嫌い
「とりあえず行くか。」

「え、あぁ、うん。」

歯切れの悪い小鳥の返事に大将は不思議そうに首をかしげた。

「…立つのが辛いなら…」

「だ、大丈夫!!!
立てるし、歩けるし!!!」

小鳥は慌てて松葉杖をつきながら歩き出した。

またお姫様抱っこなんてされたら敵わない。

大将は不思議そうに小鳥について歩きだし、そんな二人を陰から見ていた美魅と璃里がクスリと笑った。

体育館前に停められた自転車に二人乗りして、小鳥と大将は病院に向かった。

「落ちんなよ?」

「落ちないわよ…」

そう言いながらそっと大将の腰に回した手が何だか熱くて、だんだん顔まで熱くなってきて小鳥は片手で顔を扇いでいた。

病院の診察は30分程で終わり、待合室に戻ると退屈そうな大将が雑誌を読んでいた。

「お待たせ。」

「おう。
大丈夫そうか?」

「うん、なんとかね。
驚異的な治癒の早さかもしれないって驚かれちゃった。」

小鳥がおどけて笑うと、大将は急に優しく微笑んだ。
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