あんなやつ大嫌い
「化け物並みか?」

いつもならすぐに反論するのに、何故か小鳥は言葉が出てこなかった。

「…小鳥?」

「えっ、あっ、化け物じゃないし…」

うつ向きながら、小鳥は必死で表情を整えていた。

さっきから何か変な自分を落ち着かせていた。

大将は不思議そうな顔をしながらも雑誌に目を落とした。

妙な沈黙に耐えながら診察料を払って、また二人乗りで体育館に戻った。

「じゃあ俺は練習行くから。」

「うん、ありがとう。」

「…あぁ、いや別に、じゃあな。」

大将を見送って小鳥は体育館に入った。
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