あんなやつ大嫌い
小鳥が部屋でふて腐れていると、美魅と璃里が飲み物とケーキを持って部屋に入ってきた。

「おば様が奮発したって。」

「おば様が夕飯もどうぞって。」

美魅と璃里はニヤリと笑いながら机に並べた。

「…相変わらず美魅と璃里には甘いんだから。」

なんて言いながら、小鳥もニヤリと笑った。

三人は夢中になりながらケーキを食べ、コーヒーを飲んで満足そうに笑った。

「「機嫌が良くなったところで…」」

美魅と璃里がじっと小鳥を見つめた。

「な、なによ…」

小鳥は戸惑うように視線を反らした。

「「詳しく説明して。」」

「美魅はともかく、璃里には話したでしょ?」

「…忘れた。」

璃里がさらりと言い、小鳥は呆れたようにため息をついた。
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