あんなやつ大嫌い
「分かったわよ…
正直に言う。」

小鳥はそう言うと、軽く息を吐いた。

「関係ないって言われたのがムカついたの。
何十年も幼なじみやってきて、突然反抗期を迎えたと思ったら…
巨人?お前?ふざけんなっつーの!!」

小鳥は不機嫌そうに言うと、完全に冷めてしまったコーヒーを飲みほした。

「…反抗期?」

美魅は不思議そうに首をかしげた。

「そう、反抗期!
だって前はしょっちゅう家に来て宿題やったり、お菓子食べたり、ゲームしたりしてたのに、高校に入ったらいきなり口も利かなくなったんだよ!?
それだけならまだしも、悪口まで言ってくれちゃって!!」

小鳥は今までの事を思い出しながら、捌け口のない怒りを吐き出していた。

「…小鳥ちゃん、それ本気で言ってるの?」

「本気だよ!?」

収まりそうもない小鳥の怒りに反して、美魅は呆れたようにため息をついた。

「何?
どこか間違ってる!?」
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