あんなやつ大嫌い
「で、小鳥は進路どうしたいの?
まぁ、小鳥の成績なら大抵は大丈夫だと思うけど…」

駿は手元の資料を見つめながら言った。

「…留学…」

「えっ!?」

ポツリと呟いた小鳥に、駿が驚いたように目を見開くと、小鳥は苦笑いを浮かべた。

「冗談♪
まだ進路なんて決められないよ!」

小鳥はおどけながら笑った。

「…本当に?」

駿の真剣な表情に、小鳥も笑顔を消した。

「…分かんない。
どうしたいのか…
何を目指せば良いのか…」

「うん。」

「時間なんていっぱいあると思ってた…
でもそうじゃないんだね。
だから、頑張るんだよね…
ユッキーみたいに、私も素直になれたら良かった…」

小鳥はそう言うと苦笑いを浮かべた。
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