あんなやつ大嫌い
「駿ちゃんに任せれば安心だからって。
母さんも駿ちゃんを信じてるんだよ♪」

小鳥の必死の励ましに、駿はゆっくり首を振った。

「小鳥ちゃんの進路についてなら大丈夫かと思ったんだけどな…
思えば結婚の挨拶に行った時も、お義父さんもお義母さんも適当だったんだよなぁ…」

「あぁ…
ほら、二人共駿ちゃんの事を信頼してるからさ♪
だから挨拶なんてなくても大丈夫って事じゃない?」

「そうなのかな…
何か幼馴染みで、馴れ合いすぎって言うかさぁ…」

「そんなことないって!
駿ちゃん、元気出して?
ほら、進路の話するから、ね?」

小鳥が心配そうに言うと、駿の目がキラリと輝いた。

「じゃあ早速始めようか♪」

「あっ、ずるいよ!!
最初からそのつもりだったでしょ!?」

小鳥が不機嫌そうに頬を膨らませると、駿はニヤリと笑った。
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