Love Prince―18歳の初恋―【完】
ティアラは歩斗さんに乗せて貰い、白のヒールに履き替えて、チャペルに向かった。

私は新婦ながら、中で待つ事にした。

かと言って、参列者の前には出ない。

裏口の所で、待ってるんだ。

―――ママと先生にバージンロードを歩いて貰えるように、掟破りの式を提案したのは私。

その代わり、披露宴での最初の入場では、パパ(貞包)と歩く。

お色直し後は、先生とだけど。

参列者の人は、私にも気付かずに、開始を待ってくれてる。

パパたちも何やら立ち話をして、落ち着かない様子。



「9時まで後、何分ですか?」



私は後ろに振り返り、スタッフさんに訊ねた。
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