Love Prince―18歳の初恋―【完】
ひまわりさんと、赤ちゃんを抱いた歩斗さん。

お姉ちゃんも来ると、讃美歌が流れ始めた。

スタッフさんも笑顔で扉を開く。

太陽の眩しい光りの中に、ママに腕を掴まれた先生を発見すると、喜びの涙が溢れた。



「遅くなって…悪かった」



先生は素直に謝り、ママの腕を退かした。



「こんな息子だけど、これからもよろしくね」



「はい…っ」



先生の腕に、自分の腕を絡ませる。

白のタキシードが、焼けて色黒の先生に、意外と似合う。

やっぱり龍哉は、カッコいい。

こんなに素敵な人が、私の旦那さんになるんだ。
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