嘘偽りの愛しい体温
先にお手洗いへと行き涙が収まるのを待ってから、メイクを軽く直し駐車場へと向かう
私、本当泣いてばかり。夜家に帰ると無性に寂しくなって
胸が締め付けられる思いに駆られる。もう会えないって思うと凄くつらい…
「待たせてすみません」
「嫌、良いんだ。それより目が真っ赤。何かあったのか?」
「い、いえ…」
「…そっか」
新藤さんは腑に落ちない様な表情を浮かべながら車を発進させた。
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