私の日本人彼女

地震後の急接近

 あの日2011年3月11日金曜日、午後2時47分東日本大震災が起きた。
その時私はすでに池袋の居酒屋にいた。週末のため、ランチから夜11時までのシフトだった。
ランチが終わった後、店の掃除、整理をしていたら、大地震が起きたのだ。
店はめちゃくちゃ!お椀とお箸が店中に散乱して、店のスタッフもみんな店から飛び出してしまった。
その後、店はあまり被害がなかったし、落ち着いたから、店主の判断で営業を続けることになった。
午後6時になったが、以前より多くない気がした。11時過ぎてから、店はお客がどんどん増え始めた。
店主の話では、電車が止まったから、みんな入って来たらしい。
「晴矢、電車止まったから、お前も帰れないかも、どうする。店に泊まる?」
って言っても、店には泊まれるところないし。
俺はそう思いながらも、仕方がないから、「じゃ、働いてもおいいですか?」
と聞いたところ快諾されてくれた。
12時になり、店主は賄いを作ってくれて、私は休みながらアイホンをいじった。
その時、メッセージが入る。(中国のQQというメッセンジャー)
「今、どこにいる?(汗)」久しぶりに楠ちゃんからの連絡だった。
「今は、池袋の居酒屋でアルバイトしてるよ。楠ちゃんは?」
「今、新宿にいるんだけど、電車止まってすごく困ってる。もう、8時間もいるんだけど、めちゃくちゃ寒いし、疲れる!!(涙)」
「マジで、帰れないの?どうする?」
「わからない。助けてほしい!(涙)」
私は、店主にこの話をして、友達を店に少し身を寄せることはできないかと尋ねた。店主はすごく優しい方で、すぐに、行くように支持した。
私はすぐにメッセンジャーですぐに迎えに行くと連絡し、服を着替えた。
出る前に、彼女がご飯は食べてないことを心配し、おにぎりをひとつ作り、ポケットに入れて、店をでた。

店を出てびっくり。ドンダケ!!!池袋駅は人で溢れているし、道路でも大渋滞。信じられない!
明治通りに沿って新宿駅を目指す。

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