太陽とひまわり
「・・・よりたいところ??」
「ぁっ。」
自分の頭の中はなぜかあのひまわり畑が浮かんで、もう一度行きたいって気持ちになった。
・・・それが、口にでた。
「いいけど、どこよるの??」
「えっとね、ひま・・・。」
言いかけた言葉を、私は止めた。
・・・誰にも言っちゃいけないんだ。
ひまわり畑の存在じゃなくて、そこにいる太陽のこと。
・・・だからっていって、太陽が今日はいるとは限らないけどね。
「ちょっといろいろとっ!!玲奈、先に帰ってて。」
「なあに??あやしー。」
玲奈はそういうと、目を細めて私をじっとみた。
「なあんにもないってー。ほら、また明日ね!!」
「・・・りょーかいっ。」
玲奈からの視線を背中から感じつつも、私は急いで学校をでた。