十五の石の物語




それから、さらに二日が過ぎ、ようやくサリーは目を覚ました。
体力的な違いのせいか、サリーは私のことは覚えていたが、西の塔の魔女に会ったことさえおぼろげだと言う。

サリーが目覚めるまでの間、私は案内人と共に森の中を何度も散策した。
暗いだけではなく、非常に密集して木が立ち並んでいる。
これでは迷ってしまうのも当然のことだ。

私達が食べてしまったボワの実と呼ばれるものの他に、安全な実のなる木はたくさんあったが、よく似ている上に暗いためうかつに食べるのは非常に危険なことだった。
泉もいくつかあることがわかったが、これもとても入り組んだ場所にあるので、よほど運が良くなければみつけられないと思われた。
そうやって迷っているうちに衰弱し命を落としかねないと、私は恐怖を感じた。

現実に、私達も案内人に発見されなければ、今頃どうなっていたかわからないのだ。
私達が助かったのはひとえにこの案内人のおかげだった。
私はあらためて、案内人への熱い感謝の念がこみあげてくるのを感じた。

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