紺色夜話
「……なるほど、この前のお客さんでしたか。
 勝平のカクテルが気に入って、また来てくれたんですね。
 盛り上がってましたもんね~」




志郎はニコヤカに言います。




ますます気になる銀子は
「店長さん、その、私はどんな風に盛り上がったんですか?」
と身を乗り出します。




「はい? 覚えてないんですか? いやぁ、お客さんもですが勝平の以外性を発見…」




「……店長、離れてください」




身を乗り出しだ銀子に志郎がグイッと顔を近づけたので、息もかからんばかりです。




勝平は二人の間に割って入って、志郎を押しのけました。
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