10センチメートル☆ロマンス




 お好み焼き屋さんの周辺はまだお店が建ち並んでるから暗くないけど、住宅街に向かうにつれ人通りが少なくなり、街灯もあまり無くて、正直ちょっと怖い。


 佐伯くんと別れたらダッシュで帰ろう。

 こんな暗くなってから一人帰るの初めてだしっ




「……あのさぁ、月島、俺が居ること忘れてるだろ」


 一人脳内会議中、佐伯くんが呆れながら私を見る。



「〜〜〜っごめん!
 ちょっと色々考えちゃて」

「考えてねえから。 口からだだ漏れだっつーの。

 ……あのさ。 俺も女子をこんな時間に一人で帰すほど薄情な奴じゃないよ?」


 言われて、脳内会議の中身が全て知られたのだと思った私は顔が赤くなる。



「ご、めんなさいっ
 送ってもらうとか、そうゆうの、考えもつかなかったから……」




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