10センチメートル☆ロマンス




「これ…。

 蒼くんの、忘れ物。……と、欲しがってた本」


 カードと本を、蒼くんに渡す。



「受付の人から預かったの」



 蒼くんは「ありがと」と、小さな声で私の手から受け取った。




 ――さてと。


「それじゃあ、私はこれで……」



 立ち上がり帰ろうとすると、


「やだぁ! 夕飯食べて行ってよぉ」


 蒼くんのママさんが私を引き止めた。



 ……やだぁっ!て……。





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