10センチメートル☆ロマンス
「ちょっ、ちょっと待って!もしかして、もう寝ちゃうの?!」
慌てて彼を追いかけてシャツを掴んだ。――が。
「はぁ…。……まだ寝ないんですか?」
溜め息を吐きながら私を振り返ると、斜めから見上げる蒼くん。
……そんなあからさまに嫌がらなくてもいいじゃないっ!
だって……今日は全然相手してくんなかったじゃない!
心の中で叫びながら、でも言えなくて。
俯いて目を自分の足元に向けていたら、
「……じゃあ…あと少し、俺の部屋に居る?」
蒼くんが、私の顔を覗き込んでそう言ってくれた。
.