わたしだけを見てほしいのに
「大丈夫だよ。
彼女、居ないし。」

ほんと?
ほんとにいないの?

「いつも来ていいよ。」
「ホントに?いいの?」

予想外の言葉に
悠斗くんの目から
目がそらせなくなる

「好きだから。
香乃子ちゃんのこと」
「嘘だ・・・いつから。」

悠斗くんが
私を抱きしめる

嘘だ・・・
信じられない
悠斗くんの言葉もこの状況も

ドキドキしながら
腕の中で困惑した

「ライヴの時から。」

悠斗くんの声が私の体に響く

私は・・・
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